日本でいう確定申告のことで、カナダではCRA(Canada Revenue Agency)に申告をします。
カナダでは、カナダ市民、カナダ永住者以外にワーキングホリデービザ、ワークパーミット、学生ビザを保持していて、カナダに居住しているとみなされる人は申告をする必要があります。また、収入がなくても申告をする必要があり、個人で確定申告をします。
一年間の総収入を申告し、税金の額を確定させて正確な金額を納税する必要があるからです。例えば、あなたが会社から給料をもらう場合、様々な「税金」があらかじめ給料から引かれますが、正確な税額は一年間の総収入をもとに計算されるので、毎月計算することが出来ません。 そのため、会社はあらかじめ税額を少し多く上乗せをして、毎月の給料から所得税を天引きをしていますが、一年間の総収入が定まると、確定された所得税額を知ることができます。 その際、実際に支払った所得税と確定された所得税額に差額が生じるため、調整をする必要があります。(※複数のお仕事をされている場合は差額が生じやすくなります。)この調整をする事がIncome Tax Return(所得の確定申告)です。 所得税を多く払っていた場合は、政府から還付を受けます。確定された所得税が、実際に支払った所得税よりも少なかった場合は、さらに納税をする必要があります。 還付がもらえないのであればタックスの申告をしないのではなく、タックスの申告はするべきものとしてお考えください。 また収入がない場合もカナダでは申告をする必要がございます。収入がない場合は、インカムタックスリターンとしては還付も納税もございませんが、無収入や低所得者には政府から還付を受けられることがございます。(※対象かどうかはCRAの判断致します)
・申告に該当する期間:2024年1月1日から2024年12月31日
・申告期間:2025年2月中旬から2025年4月30日(※Self employedの場合は6月15日まで)
※申告期限が過ぎて申告をするとCRAからペナルティをつけられることがありますが、過去10年分に遡って申告をすることが可能です。
弊社のお客様の多くが申告・申請されるのが、給与所得、学費、医療費、家賃になります。
・給与所得
※雇用主が発行するT4/T4Aが必要です。
※複数の雇用先で働いている場合は、全てのT4/T4Aをご用意下さい。 一つでも欠けている場合は、タックスリターンの代行ができません。
※日本に帰国されるお客様は、雇用主にT4/T4AをEメールで送ってもらうようお願いをしておいて下さい。
※万が一、雇用先が倒産していたなどの理由でT4/T4Aを受け取ることができない場合、その雇用先から受け取っていた給料明細が必要になります。また、弊社からT4が出ているか確認をすることも可能です。
※飲食店勤務などチップを受け取っている場合は、収入として申告する必要があります。ご自身で合計を計算をして弊社までお知らせ下さい。
※自営業・フリーランスの方は、別途経費の申告ができます。経費の書類をご自身でまとめておいて下さい。経費申請がある旨を弊社までお知らせください。
・学費 ※Post-Secondary Programで 政府指定の大学やカレッジ(Designated Educational Institutionsとして認定されているもの)が対象となり、ESLのような語学学校の学費は対象外になります。申請するには学校が発行するT2202が必要です。
・医療費 ※歯科治療などお持ちの海外旅行保険や、現地医療保険でカバーされなかったものは控除の対象になる可能性があります。(世帯全体の医療費が総収入/net incomeの3パーセントを越えた部分を医療費控除として適用)
※クリニック/病院の名前、住所、治療内容、支払った金額、お客様の名前や住所が明確に記載されているレシートか必要になります。
※医療費申請をされる場合は、まずは医療費申請が適用かどうか計算をしていただく、適用の場合はその旨弊社までお知らせください。 ・家賃 ※オンタリオ州のみ、家賃も申告の対象になります。ただし家賃申請はインカムタックスリターンの控除になるわけではございません。家賃申請はOntario Trillium Benefit(OTB)に反映されます。タックスリターンの申告後、OTBが対象かどうかCRAが最終判断をします。受け取れる対象は無収入、または収入が低い方です。
※日本に帰国をされる場合は、申請の対象外になりますので家賃レシートの提出は必要ありません。
※家賃レシートがない場合は、家賃申告はできません。
※デポジットや鍵代など家賃以外のものは申告できません。
※家賃のレシートは大家さんとの契約書やe-transferの履歴では不可です。
※レシートは毎月一枚でも借りた期間まとめて一枚になっていてもどちらでも構いません。また、家賃レシートを弊社に送っていただく必要はございません。
その他、RRSP、在宅ワーク、引っ越しにかかった費用、寄付、日本での収入も申告の対象になります。
・パスポートの顔写真ページ
※身分証明として提出をお願いいたします。
※カナダ市民、永住者の方は運転免許証でも可
・前年度のNotice of Assesment (申告通知)
※申告が初めての方は送って頂く必要はございません。
・SIN(Social Insurance Number/社会保険番号)
※SINがない方はIndividual Tax Numberを別途取得する必要があります。
・T4、T4A Slip(源泉徴収票)
※雇用先から発行される書類
※T4Aに関しては年金や奨学金、自営業収入、給付金なども含まれます。
・T2202A Slip ※大学やカレッジなど政府が認定している学校が発行するタックスリターン用の書類
・家賃レシート
※家賃レシートを弊社に送って頂く必要はないですが、下記の情報が記載されていることをご確認ください。
1.大家さんのフルネームの名前と署名(Landlord's name and signature)
2.大家さんの住所(Landlord's address)
3.借主のフルネームの名前(Renter's name)
4.借りていた部屋または家の住所(Property address)
5.借りていた期間(Period of your rent)
6.支払った合計金額 (Amount of payment)
7.支払いの名目が家賃Rental Receipt)であること
・医療費レシート
※申請をされる前に、まずは医療費の合計が世帯全体の総収入(net income)3パーセントを越えているかどうかをご確認ください。
※クリニック・病院の情報、金額、診断名、、またはどのよう治療を受けたのかが記載されたレシートが必要です。
※弊社にレシートを送って頂く必要はございませんが、複数ある場合はご自身で申請する内容の一覧を作成ください。
・その他
お客様の状況に応じて必要書類の送付をお願いいたします。
<会社雇用や学生、無収入のお客様>
・$65
<Self-employedのお客様>
・$75~(申告内容による)
※一律の料金には、T4、T4A、T4E、RRSP、T2202A、家賃申請、在宅ワークの申告が含まれます。引っ越しや医療費申請、T5などその他の申告がある場合は、内容によって追加料金を頂きます。弊社の住所使用・口座振り込みをご希望の場合は、別途手数料をいただきます。
※料金の中には弊社が代理人になるAuthorizationも含まれています。
※Uber Eats をしていた、T4AをもっているなどSelf-employed (自営業)として収入があった方は事前に弊社にお知らせください。経費申請が可能です。内容を拝見してから料金設定をさせていただきます。
※その他お客様の状況に応じて追加料金を頂くことがあります。
※リピーター様料金は2023年度をもって終了となりました。
■その他料金■
・弊社住所使用・小切手振り込み料$8
・郵送料 $25~(内容によって金額は異なります)
・申告書類の修正(リファイル) $35~(内容によって金額は異なります)
・その他、CRAへの各種手続き 内容をお伺いして料金の設定をさせていただきます。
■お支払い方法■
弊社への申請料金のお支払いは、e-TransferまたはWISEの送金でお願い致します。
お支払い頂きましたらレシートをお送りし、申告書の作成を致します。
【弊社にお申込み】⇒ 【書類提出】⇒【お支払い】⇒【申告書作成】⇒【申告書に署名】⇒【弊社からCRAに申告】⇒【CRAからNotice of Assement (申告通知)と還付の受け取り/納税をして完了】
※オンラインで申告をする場合は、約4週間ほどで手続きが終わります。通常申告はオンラインで致しますが、書類を郵送する必要がある場合、書類を郵送してから手続きが完了まするに約2-3ヶ月かかることがあります。
※弊社の代行サービスは原則お客様からタックスリターンに関わる書類を頂き、申告書を作成し、CRAに申告をするまでになります。申告後にCRAへの対応が生じた場合はお客様ご自身でお手続きを頂くか、別途弊社に手数料をお支払いいただき、弊社からCRAへ手続きをすることになります。
還付額はお客様の状況によって異なります。還付になる場合もありますし、追加納税となる場合もございます。弊社では必要書類を全て頂き、申告書を作成した段階で結果をお伝えしております。申告書作成前に、想定の金額をお答えすることはしておりません。
Uber Eatsでの収入がある場合、Self employedとして申告をする必要がございます。
Uber Eatsでの収入は税金が引かれていないため、申告をすると課税対象となり基本的に納税になりますが、税額を下げるために経費申請をすることができます。(※T4がある場合や、Uber Eatsの収入額によっては必ずしも納税になるとは限りません)
経費申請はお仕事で使用した・購入したもの申請することができます。Uber Eatsをされていた方ですと携帯代や自転車の購入・修理代などを経費に含める方が多いです。
Uber EatsのアカウントからTax Summaryが見れますのでそちらを弊社に送ってください。
年収が3万ドルを超える場合、Sole Proprietor(法人にされていない個人事業主)になりますのでお気をつけください。
学費の申請をしたからといって必ずしも申請をした年度のタックスリターンで控除を受けられ、還付がもらえるというわけではございません。学費を申請するとtuition creditをもらうことができ、タックスの申告の際に控除として使用することができますが、全ての条件を考慮して使用できるかどうかが決まります。
収入が少なくて、引かれる税率が一番低い枠(tax bracket)に入る場合は、tuition creditは使用できないことが多いです。
tuition creditを使用すると税額を下げることができますので、学校を卒業して収入が上がったり、納税になったときに使用するのがベストな使い方になります。
学校を卒業して働かずに日本に帰国されてしまうと学費クレジットを使わないままになってしまうこともあり得ますが、学費クレジットは残しておくことができますのでもし将来カナダで働くことがあるのであれば、その時に使用できる可能性はございます。
